日本における合唱楽譜販売は、オンラインショップやデジタル配信の普及により、市場の成長が期待されており、楽譜の配信形態も、楽譜PDFや音源とセットになったデジタル楽譜など多様化していることから、今後も消費者にとってより便利な販売方法への対応が求められています。 一方で、楽譜販売における課題としては、海賊版や違法コピーなどの問題があります。これらの問題に対応するために、著作権法の改正や、楽譜のデジタル化に伴う適切な保護技術の導入が必要です。
小規模企業様や個人事業主様から当サイトを運営するG1行政書士法人へ寄せられるたくさんのご相談の中でも、IT導入時に「資金面」「人材面」「情報収集面」で問題を抱えているという声をよくお聞きします。この問題のソリューションとして、導入費用の削減に「IT導入補助金2023」の活用があげられます。 また、ITツールを販売する事業者様は「IT導入支援事業者/ITベンダー」にご登録いただくことで顧客へ補助金活用の提案ができるようになり、販売促進につなげることが可能です。導入後のサポートも充実しており、顧客満足度の向上が期待できます。
このページでは、当法人が実際にサポートした採択事例をもとに、IT導入補助金の活用例をご紹介していきます。
合唱楽譜のECサイト制作採択事例
(Shopify)
平成30年度補正予算(2019年)IT導入補助金を活用した事例を紹介しています。
今回は、新規取引先獲得に対して、これまでECサイトを活用する事ができなかったものの、IT導入補助金によりECサイト制作が実現された事例になります。
都道府県:京都府
業種:合唱楽譜の小売業
従業員数:15人
事業年数:10年
直近の売上傾向:前年度10%減
直近の収益状況:営業黒字
事業上の強み
10万曲以上の合唱楽譜を取り扱い、国内シェアの70%以上を占めているため全国的に認知度が高いことを強みにされている事業者様です。
国内・海外問わず様々なジャンルの音楽を取り扱っており、また、合唱楽譜の仕入れルートを確立している事から、基本的には業界最安値で提供できることを特徴にしています。
事業上の強みポイント
国内で圧倒的なシェアを誇り、知名度が高いこと、また、国内外のさまざまな合唱楽譜を取り扱っているため顧客のニーズにこたえることができることに加えて価格優位性があることも事業上の大きな強みとなります。
導入目的
新規顧客獲得に向けたカート機能付きECサイト制作
課題内容
国内において業界の規模が縮小傾向にある中で海外進出に向けた取り組みを開始しているものの、社内のWEB担当者が不在であるため特に自社ECサイトの取り組みが遅れており、認知度向上とオンライン販売の機会獲得を課題にしている状況でした。
ECサイト制作で解決できる課題ポイント
これまで情報が届かなかった国内及び海外の一般消費者に向けてインターネットで訴求し、JPOPやアニメなど日本音楽を中心にした合唱音符をWEB上で購入できるシステムを構築する事で、グローバルな商圏で顧客を獲得する事が可能になります。
その他、音楽業界のお客様からよく聞くお悩み・課題例
- ECサイトを自社で製作したがブランドの世界観を打ち出せない
- キャッシュレス決済など多様な支払方法に対応できていない
- 店舗とECサイトの在庫を連携できるシステムを導入したい
- 海外からの問い合わせに既存システムでは対応できない
- 販路拡大のための資金を確保できない
課題解決内容
上記の新規顧客獲得に対する大きな課題に対して、ECサイト制作の先行投資を行えずにいましたが、『海外へ日本初の音楽カルチャーを発信することで業界全体の活性化に貢献していきたい』を目指して、今回、IT導入補助金のECサイト制作サービスを活用することで、新たな新規顧客獲得に向けて取り組む事が可能となりました。
ECサイト制作のポイント
企業様の特徴・強みである、豊富な商品展開と価格優位性を明確に訴求し、顧客がそのままWEB上で購入できるカート機能を導入して、利便性・信頼性を獲得できるサイト設計にしています。
今回導入されたECサイトツール:Shopify
Shopifyは、多言語・多通貨対応などグローバルコミュニケーションが得意なECサイト作成プラットフォームで、海外でも人気があります。ショップデザイン、機能を細かくカスタマイズ可能です。
【その他、音楽業界で利用されるECサイト作成プラットフォーム】
- STORES
- カラーミーショップ
- BASE
- Bカート
- ECキューブ
- メイクショップ など
今回のIT事業者様について
初めて当G1行政書士法人が今回のIT事業者様をサポートした際、自社としての事業者登録から顧客の補助金申請サポートまで、IT導入支援事業者としての一連の手続きについて経験とノウハウがないことを不安に感じていらっしゃいました。しかし、当法人が過去の実績を踏まえて包括的なサポートを提供し、申請者である事業者様とIT事業者様との間に立って協力関係の構築にも積極的に関わったことで、3社のスムーズな連携が可能となり、結果的に採択を得ることができました。今後も、専門分野を最大限に生かし、協力体制を強化しながら補助金採択へ向けてサポートを行っていきます。
まとめ
こちらの事業者様は、国内市場を占める圧倒的シェアと信頼性を強みに事業を展開されていますが、インターネットによる情報発信に多くのリソースを割けている状況ではありませんでした。 海外進出により事業をさらに成長させつつ、日本の音楽カルチャーを発信することで業界全体の発展に貢献したいと今まで取り組まれていなかったECの展開に対してIT導入補助金を活用した事例となります。
現在では、海外向け情報コンテンツの発信を強化して販売促進に努めておられますので、ぜひ成果を上げていただきたいと思います。
G1行政書士法人では、IT導入補助金を利用して事業の拡大や安定化、新事業の立ち上げに取り組みたい企業様と、IT導入支援を行うITベンダー様をつなぎ、補助金採択に向けて申請サポートを提供しています。2,000社以上の申請事例と採択事例を基に、分かりやすくご説明させていただきます。お気軽にご相談ください。