食品卸業のECサイト制作採択事例
カラーミーショップ
平成29年補正予算(平成30年:2018年)IT導入補助金を活用した事例を紹介しています。
今回は、新規取引先獲得に対して、これまでECサイトを活用する事ができなかったものの、IT導入補助金によりECサイト制作が実現された事例になります。
都道府県:福島県
業種:食品卸業業(卸売業)
従業員数:3人
事業年数:2年5か月
事業上の強み
食品卸業に約25年間に渡り従事してきた経験とノウハウを基に運営している企業様で、様々な食品を加工する事ができ食品メーカーと組んで顧客目線の商品開発を実施されています。
また、これまでの経験で培ってきた人脈ネットワークを活かしてスーパーや量販店の新規開拓の営業が可能であるため、幅広いお客様からの購入機会がある事を強みとされています。
事業上の強みポイント
自社にて開発した顧客目線の商品を提供している事から顧客満足度も高く、また、これまでの人脈ネットワークを活かして新規開拓の営業を行っている事から、新規顧客の獲得につなげて行ける事が、事業継続において大きな強みとなっています。
導入目的
自社ECサイトなし、新規事業の新規顧客獲得に向けたECサイト制作
課題内容
顧客目線で顧客に喜ばれる商品を提供されていましたが、事業継続の観点から利益率が良いとは言えない状況であったため、新規事業として小売り事業の展開を考えられていました。
新規事業の開始については、ターゲットがこれまでの人脈とは違う一般個人のお客様であるため、これまでのように認知を獲得することが難しく、またお客様がWEB上で購入できる窓口がない事から販売機会を損失している状況でした。
ECサイト制作で解決できる課題ポイント
既存事業と並行しての新規事業の場合、集客にかけられるリソースが少なく、チラシやポスティングによる認知獲得では取り組める範囲が限られます。
そのことから、これまでの顧客と違う一般個人のお客様に向けてインターネットを利用して発信する事で、新しいエリアや客層からの認知を得る事が可能になります。
課題解決内容
上記の新規顧客獲得に対する課題達成の取り組みに対し、既存事業の業務との兼ね合いもあり、新規事業の新規顧客獲得に向けたWEBサイトの製作の先行投資に二の足を踏んでいる状況でしたが、WEB制作事業者様からの、IT導入補助金活用について案内を受け、収益基盤を確立して、地元の食品メーカーと共に地域を活性化するというビジョンへの取り組みの一歩として、IT導入補助金のECサイト制作サービスを利用し、新規顧客獲得に向けて取り組める事になりました。
ECサイト制作のポイント
自社の特徴・強みである、顧客目線での商品企画が可能である事を明確にして、他社の商品との違いを分かりやすく伝え、そのほかにも健康コラムや地元の生産者情報などを発信して信頼・信用性をアピールするサイトに設計しています。
まとめ
こちらは、長年食品卸業界で経験を積んできた強みを基に事業を行われている事業者様ですが、既存事業に関しては人脈で集客できていたこともあり、積極的なインターネットの活用は行われていませんでした。
ただ、一般個人の新規顧客獲得に対して、お客様の利便性と信頼性を考慮すると、WEBの利用は必要不可欠であるため、これまで取り組まれていなかったWEBの展開に対してIT導入補助金を活用した例となります。
現在では、既存事業と並行しつつつ新規事業の顧客獲得にむけ取り組まれていますので、将来のビジョンの達成へつなげて頂きたいと思います。