アパレル・服飾小売業界には、大手百貨店やチェーン店から個人のセレクトショップまで多種多様な形態の事業者が存在し、新たな顧客体験を提供すべくしのぎを削っています。店舗内での体験型サービスやデジタル技術の活用、環境に配慮した製品やサステナブルな事業運営など、消費者の関心や買い物行動の変化に合わせた迅速な対応が求められています。
そんな中、当サイトを運営するG1行政書士法人のお客様に多い小規模企業又は個人事業のアパレル・服飾小売業者様からは、IT導入時、特に「資金面」「人材面」「情報収集面」での課題をよく伺います。
そこで活用できるのが「IT導入補助金2023」です。ITツールを販売する事業者の方は、この補助金の「IT導入支援事業者/ITベンダー」に登録していただくと、顧客に補助金活用の提案が可能になり、販売促進につながります。また補助金を利用される事業者の方にとっては、導入費用を抑えられ、また導入後までシームレスにサポートを受けることができ、顧客満足度向上も期待できます。
このページでは、当法人が実際にサポートした採択事例をもとに、IT導入補助金の活用例をご紹介していきます。
アパレル小物のECサイト制作採択事例
(Shopify)
令和3年度補正予算(2022年)IT導入補助金を活用した事例を紹介しています。
今回は、コロナ禍及び物価高の影響により、今後の需要減退懸念がある中で、新規顧客の獲得において、これまでECサイトを活用する事ができなかったものの、IT導入補助金によりECサイト制作が実現された事例になります。
都道府県:神奈川県
業種:アパレル小物の製造販売業
従業員数:0人
事業年数:1年
直近の売上傾向:前年度10%減
直近の収益状況:営業黒字
事業上の強み
これまで経済活動の中で廃棄されていた製品や原材料を資源としてとらえるサーキュラーエコノミーを加速させるアパレル小物のOEM製造・卸・小売販売を行っている事業者様で、サステナブルなだけでなくデザイン性にもこだわっているため「他では手に入らない」と独自性を高く評価され、着実にブランドのファンを獲得されています。
事業上の強みポイント
本来廃棄される資源をつかったサステナブルな商品を多数取り扱っているため社会貢献性が高く、また、シンプルで洗練されたデザイン性で特に20代~40代の支持を受けており、新しい時代のライフスタイルを提案し続けていることが事業上の大きな強みとなります。
導入目的
新規顧客獲得及びインボイスに対応するカート機能付き
ECサイト制作
課題内容
これまでは、来店型ビジネスモデルであったことから、店舗にアクセス可能な生活圏の方へ向けてメッセージを発信して集客を行ってきたものの、コロナ禍及び物価代における売上減少が発生してしまった場合に、売上をカバーリング出来る術がなかった事と、2023年から始まるインボイス制度に向けて対策を講じていなかった事から、今後の事業環境の変化に対応が出来ていない状況が続いていました。
ECサイト制作で解決できる課題ポイント
これまで情報発信が出来てなかったライフスタイルを充実させたい世代にインターネットで情報発信を強化し、廃材で作られたアパレル小物や非営利団体を支援できるファッションアイテムをWEB上で購入できるシステムを導入する事で、全国を商圏に新規顧客を獲得することが可能になります。
また、事業者様から、インターネットにて当社商品の販売・仕入を行う際に、導入するECサイトにてインボイスを発行する事で、事業者様の税率ごとの区分表示の把握や、仕入控除税額を把握する事に対する管理効率化への貢献が出来るようになります。
【その他、アパレル・服飾小売業界のお客様からよく聞くお悩み・課題例】
- 海外からの問い合わせが増えたが、既存のECや物流業者では対応できない
- ECサイトを作成したいが、サービスがたくさんありすぎて、どれを選べばよいか分からない
- テンプレートを使って自分でECサイトを作ってみたが、オリジナリティを表現するには技術不足
- 大手ECモールで商品を販売しているが、ブランドの世界観をうまく表現できない
- 大手ブランドとの差別化のため個性を強調したいが、どうすればよいか分からない
課題解決内容
上記のコロナ禍及び物価高の影響における売上減少懸念や事業環境の変化の課題に対して、なかなかECサイト制作の先行投資が行えない状況が続いていましたが、『環境配慮行動が注目を集めるなかエシカルな消費で新たなライフスタイルを発信していく』という将来目標を達成する足掛かりとして、今回、IT導入補助金のECサイト制作サービスを活用することで、一元の新規顧客獲得に向けて取り組む事が可能となり、また、事業者の要望に応じたインボイスを発行する事が出来るようになりました。
ECサイト製作のポイント
企業様の特徴・強みである、サーキュラーエコノミーに関する情報、サステナブルでありながらファッション性も高いアパレル小物の情報を明確に発信する事でEC販売する商品に対する信用・信頼力を高め、そして顧客がそのままWEB上で購入できるカート機能を導入して、利便性・信頼性を獲得できるサイト設計にしています。
今回導入されたECサイトツール:Shopify
Shopifyは、海外でも人気のあるECサイト作成プラットフォームで、ショップのデザインや機能、決済方法などをカスタマイズでき、多言語・多通貨対応も可能です。
【その他、アパレル・服飾小売業界で利用されるECサイト作成プラットフォーム】
- カラーミーショップ
- メイクショップ
- フューチャーショップ
- Bカート
- ECフォース
- ECキューブ など
今回のIT導入支援事業者様について
補助金を活用したツールの導入提案を行うのは、今回が初めてのIT導入支援事業者様だったため、まずはIT導入支援事業者として採択を受けなければならず、その後取扱い製品をITツールとして補助対象にするための申請もあったため、本当に登録ができるのかどうか、最初は不安を感じているご様子でした。
当行政書士法人として、過去の採択実績を踏まえた包括的なサポートを行うことで、事業者登録からお客様の補助金申請までをスムーズに進めることができました。アパレル小物販売の専門家であるお客様と、ITツールの専門家である支援事業者ま、公的書類の専門家である当法人との協力関係が、採択の決め手だったと思います。
まとめ
こちらの事業者様は、時流に後押しされる社会貢献性の高いビジネス展開を強みにされていますが、インターネットの運用及び情報発信に対して、多くのリソースを割けていない状況でした。しかし、コロナ禍や物価高の影響に対する打開策として、これまで重点的に取り組まれていなかったECの展開に対して、IT導入補助金を活用した事例となります。
現在では、サーキュラーエコノミーの概念を広めつつアパレル小物の情報コンテンツ発信に努めておられますので、ぜひ新規顧客で成果を出し、将来目標の実現に向けて邁進していただきたいと思います。
当サイトを運営するG1行政書士法人ではこのように、IT導入補助金の活用で事業を拡大したい、安定化させたい、新たな事業に取り組みたいという事業者様と、それを支援するITベンダー様をつなぎ、IT導入補助金の採択を実現するためのサポートをさせていただいております。のべ2000社以上の事例をもとに、わかりやすくご説明、ご支援いたします。お気軽にご相談ください。