日本のアパレル業界は、少子高齢化による需要の低迷、消費者の価格意識の高まり、競合の激化などに加えて、新型コロナウイルスの影響によるリモートワークの増加などによって需要減少が起き、多くの企業が厳しい経営環境に置かれています。一方で、新しい展開としては、オンラインショップやSNSを活用した販売の拡大、スマートフォンやウェアラブルデバイスといったハイテクアイテムを使ったファッションの提案、地方発信のアパレルブランドの育成などが期待されています。また、サステナビリティに配慮した商品づくりや、レンタルサービスの提供なども注目されています。今後、多様化する価値観の中で、今後は最新技術を駆使しながらより消費者のニーズに沿ったビジネス展開が業界全体に期待されています。
小規模企業様や個人事業主様であるアパレル事業者様から当サイトを運営するG1行政書士法人によくお問い合わせいただく内容として、IT導入時における「資金面」「人材面」「情報収集面」での課題があげられます。そういった課題でお悩みの事業者様は「IT導入補助金2023」の活用によって、顧客満足度の向上につなげることが可能です。また、ITツールを販売する事業者様は、この補助金の「IT導入支援事業者/ITベンダー」に登録いただくことで、顧客に補助金活用のご提案ができるようになります。
このページでは、当法人が実際にサポートした採択事例をもとに、IT導入補助金の活用例をご紹介していきます。
インポートアパレルのオンラインショップ制作採択事例
(カラーミーショップ)
令和2年度第三次補正予算(2021年)IT導入補助金を活用した事例を紹介しています。
今回は、新規取引先獲得に対して、これまでオンラインショップを活用する事ができなかったものの、IT導入補助金によりオンラインショップ制作が実現された事例になります。
都道府県:茨城県
業種:衣類小売業
従業員数:1人
事業年数:2年
直近の売上傾向:前年度27%増
直近の収益状況:営業赤字
事業上の強み
海外へ直接買い付けに行き、日本未上陸のブランドを中心に独自の目線でセレクトしたインポートアパレルを取り扱っている点を強みとされている企業様です。
他店にはないアイテムを手の取りやすい価格で販売していることからファッション感度の高い方から支持を得ているのが特徴です。
事業上の強みポイント
現地のメーカー、ディーラーと信頼関係が構築できていることから、日本未上陸など希少性の高い商品を安定的に仕入れ、手に取りやすい価格帯で提供できることが事業上の大きな強みとなります。
導入目的
新規顧客獲得に向けたカート機能付きオンラインショップ制作
課題内容
設立して間もないことからブランド認知度が低く、オンライン・ショッピングモールでの販売であるため販売方法・顧客リスト管理に制限があり、独自の情報発信が十分にできていないことを課題とされている状況でした。
オンラインショップ制作で解決できる課題ポイント
購入の利便性が高い自社オンラインショップシステムを導入することで独自の販売サービスを展開し、これまで情報が届かなかった顧客に向けて自社ブランドをアピールし、認知度を高めて全国にファンを増やしつつ新規顧客を獲得する事が可能になります。
その他、アパレル業界のお客様からよく聞くお悩み・課題例
- ECを自社運営しているが、サイズや色を表現できず返品率が高い
- 顧客情報を商品開発に生かしたいがリソースがない
- ECと実店舗で在庫管理を連携できず、販売機会のロスが起きている
- インターネットを活用したブランディングができていない
- 支払方法の多様化に対応できていない
課題解決内容
上記のブランド認知度が低いという新規顧客獲得に対する大きな課題に対して、オンラインショップ制作の投資を行えずにいましたが、「希少性の高いファッショナブルな衣類を提供することで、日本にいながら世界をけん引する最先端のファッションを楽しんでほしい」を達成させる足掛かりとして、今回、IT導入補助金のオンラインショップ制作サービスを活用し、新規顧客獲得に向けた取り組みを強化することが可能となりました。
オンラインショップ制作のポイント
企業様の特徴・強みである、希少性の高いファッショナブルなインポートアパレルの情報を明確に訴求し、顧客が海外ブランドを簡便に日本語で購入できるWEBカート機能を導入することで、利便性・信頼性を獲得できるサイト設計にしています。
今回導入されたオンラインショップツール:カラーミーショップ
カラーミーショップはマルチショップ型のオンラインショップ開設・運営管理サービスで、わかりやすい検索機能を基本に自由度の高いデザインで理想のショップを構築でき、海外向けや卸など様々な販売方法に対応できます。
【その他、アパレル業界で利用されるオンラインショップ作成プラットフォーム】
- Shopify
- BASE
- フューチャーショップ
- Bカート
- ECキューブ
- メイクショップ など
今回のIT事業者様について
今回のIT事業者様からは、当G1行政書士法人に申請書作成サポートを委託するメリットとして業務効率化を挙げてくださいました。IT導入補助金の申請サポートを豊富な知見と専門性を持つ当法人が担当することで、IT事業者様は書類作成や手続きに必要な知識を情報収集する時間を節約でき、さらに、書類の進捗状況や手続き状況を確認する工数も削減できます。このことにより、IT事業者様の専門であるITツールの導入業務に集中する環境が整い、顧客により良い提案を行えることを高く評価していただきました。
まとめ
希少性の高いインポートアパレルを取り扱われ、ブランドの独自性を確立しているものの、オンライン・ショッピングモールでのブランド認知拡大に大きな課題を抱えている事業者様でした。インターネットプロモーションに多くのリソースを割けない中で、今まで取り組まれていなかったオンラインショップの展開に対してIT導入補助金を活用した事例となります。
現在では、独自の情報発信により新規顧客獲得に向けて取り組みを強化されていますので、将来目標の実現に向けて邁進して頂きたいと思います。
G1行政書士法人では、IT導入補助金を活用して、事業を拡大したい、安定化したい、新しい事業に取り組みたいと考えている企業様とITベンダー様をつなぎ、IT導入補助金の申請を支援しています。2,000社以上の申請事例をもとに、丁寧に説明し、採択へ向けてお手伝いをいたします。何かご質問等ございましたら、お気軽にご相談ください。