ゴム製品製造業界は、長い歴史と豊富な技術を持っており、特に自動車用タイヤや医療用ゴム製品の分野では、日本の高度な技術は世界的に評価されています。
一方で、高度な技術を要することから人材不足や若手の早期育成、製造業者間のコスト競争の激化、環境保護の規制が強化される中での製造プロセスの改善、新たな市場開拓など様々な課題も浮き彫りになっています。
そんな中、当サイトを運営するG1行政書士法人のお客様に多い比較的小規模な製造業者様からは、IT導入時、特に「アナログ文化」「人材面」「コスト面」の課題をよくうかがいます。
そこで活用できるのが「IT導入補助金」です。
ITツールを販売する事業者の方は、この補助金の「IT導入支援事業者/ITベンダー」に登録していただくと、顧客に補助金活用の提案が可能になり、販売促進につながります。
また、IT導入補助金を利用される事業者の方は、導入費用を抑えられ導入後までシームレスにサポートを受けることができ、顧客満足度向上にも期待できます。
このページでは、当法人が実際にサポートし採択された事例をもとに、IT導入補助金の活用例をご紹介します。
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【製造業】IT導入補助金で導入できるITツールとそのメリット
ゴム製品製造業者のLステップ導入採択事例
IT導入補助金2024を活用した事例を紹介していきます。
今回は、営業や打ち合わせ時間の予約管理にかける工数過多に悩んでいる事業者様が、予約管理の最適化に取り組むために、IT導入補助金を活用してLステップを導入された事例です。
業種:製造業(ゴム製品製造業)
従業員数:150人
事業年数:40年超
直近の収益状況:営業黒字
事業上の強み
他社にはない機械を導入するなど設備投資を惜しみなく行うことで、高クオリティな商品の開発に成功している確かな技術力を誇る事業者様です。
事業上の強みポイント
創業者が独自に構築した技術の活用や、海外企業とのライセンス契約および技術提携の実績とともに、お客様からの要望や希望した納期に徹底的に沿うよう努めてきた日々の積み重ねから構築された、信頼と品質が事業上の大きな強みになっています。
導入目的
予約管理の工数削減と予約数最大化のために
LINEを活用したツール「Lステップ」の導入
課題内容
自社のサービスについて、主に御用聞きという形で予約を承るためにわざわざ顧客のもとに赴くことが多いため、人的コストや予約管理にかける工数過多となっていました。
また、同時期に複数の受注要望が重なってしまった場合は、リソース不足から納期調整も必要となるなど、さらなる追加工数が生じている状況でした。
Lステップの導入で解決できる課題ポイント
Lステップを導入する事で、既存顧客・LINEの友だち登録している潜在ユーザーからの予約受付が確実かつ手軽にできるようになり、予約を承るためにわざわざ顧客のもとに赴かなければならないというこれまでの予約受付課題を解決でき、予約管理工数の削減が実現可能になります。
これにより、既存顧客及びLINE友だち登録済の潜在ユーザーは、LINEで予約ができるようになって利便性が大きく改善されるため、予約数の増加による売上・労働生産性の向上に期待できます。
【その他、製造業界のお客様からよく聞くお悩み・課題例】
- デジタル化の対応が遅れており、アナログで非効率と認識しながらもそのまま業務を継続している
- 若者が製造業に就職する傾向が少なくなっていることや、高度な技術を要するため即戦力化が難しい業界であることから、人材が不足している
- 労働コストや原材料コストの上昇により、収益性が悪化している
- 環境保護の規制が厳しくなっているため環境に配慮した製品開発や、生産プロセスの改善が求められている
課題解決内容
上記のように、手軽に予約を受け付けられる環境がなかったため、予約を承るためにわざわざ顧客のもとに赴かなければならないことが多い状況でしたが、『予約管理のデジタル化(DX化)による業務効率化と、既存顧客及び友だち登録している潜在ユーザーからの予約数増加に伴う売上の最大化』という目標と課題解決への足掛かりとして、今回IT導入補助金を活用し、Lステップの導入に取り組むことになりました。
Lステップ導入のポイント
Lステップは、LINE公式アカウントを活用して事業課題の解決につながる様々な機能を持っています。
今回の事業者様の課題は予約管理の工数だったため、課題解決に直接つながる予約機能が導入・取り組みの決め手になりましたが、他にも、事前に設定したタイミングと順序で一連のメッセージを自動配信できるステップ配信機能やリマインドメッセージ配信機能、アンケート回答フォーム機能、リッチメニュー機能など、ここでは挙げきれない機能や活用方法が多数あります。
そのため、活用次第で事業者の様々な課題の解決に寄与する可能性を持ったツールです。
今回のIT導入支援事業者様について
本年からはじめてIT導入補助金を活用したツールの導入提案に取り組んだITベンダー様でした。
IT導入補助金を活用したツールの導入提案を行うためには、その前にまずはIT導入支援事業者としての登録・採択やその後の自社販売ツールをITツールとして登録する申請などの事前手続きが必要となるため、登録できるか最初は不安を感じているご様子でした。
G1行政書士法人では、IT導入支援事業者の登録からサポートさせていただいているため、無事にIT導入支援事業者およびITツールが採択され、その後も専門知識や長年の対応実績を活かした申請サポートをお任せいただいています。
まとめ
こちらの事業者様は、高クオリティな商品の開発に成功しており、海外企業とのライセンス契約や技術提携も実施する確かな技術力を誇るとともに、お客様からの要望や希望した納期に徹底的に沿うように日々努めてきた信頼と品質で黒字経営をされていますが、予約管理の工数過多という課題解決に向け、Lステップを導入するためにIT導入補助金を活用した事例をご紹介しました。
課題を解決できると同時にお客様側の予約に関する利便性向上にも期待できるので、結果として売上増加や販路拡大にも繋がっていくと見込んでおり、その結果を従業員への賃金引上げに還元していきたいとおっしゃっていました。
G1行政書士法人はITベンダー様と、IT導入補助金を活用して事業の発展を目指す企業様とを結びつけ、IT導入補助金の採択に向けた申請書類作成のサポートを行っています。
これまでの4,500社以上の事例をもとに、分かりやすくご説明し、お手伝いいたします。
何かご相談があれば、お気軽にお問い合わせください。