「デジタル化・AI導入補助金(IT導入補助金)に関心があるが、ネットの情報は複雑なものが多く、いまいち要点がわからない」
という方はいらっしゃいませんか。
デジタル化・AI導入補助金(IT導入補助金)は、様々なITツール導入に利用でき、手続きも比較的シンプルな補助金ですが、初めて利用する方がその詳細を全て理解するのは、なかなか骨が折れるかと思います。
そこで今回は、「まずはざっくりとポイントを掴みたい」という方向けに、できる限り短く、わかりやすく、デジタル化・AI導入補助金(IT導入補助金)の要点をご紹介します。
※この記事は、お問い合わせの多い事項を抽出した内容となっていますので、より詳しくは当サイト「IT導入補助金とは」の各関連ページも参照ください。
目次
デジタル化・AI導入補助金とは:概要と目的
デジタル化・AI導入補助金とは、2025年度までの「IT導入補助金」が名称変更した補助金であり、ITツールの導入費用の一部を支援してもらえる中小企業・小規模事業者向けの補助金制度です。
どのようなITツールを導入するかによって、申請する枠や類型は複数あります。
- 通常枠
- インボイス枠
- セキュリティ対策推進枠
補助金事業自体の目的は枠によって若干異なりますが、共通点は『生産性向上を目指す事業者等をITツールの導入を通して支援すること』と言えます。
デジタル化・AI導入補助金の利点:他の補助金より手続きがシンプル!
デジタル化・AI導入補助金(IT導入補助金)の特徴のひとつは、他の補助金に比べて申請の諸手続きが簡潔である、という点です。
例えば、デジタル化・AI導入補助金と並んでご相談の多い「小規模事業者持続化補助金」では、まず「経営計画書」と「補助事業計画書」を作成し、希望する枠や加点等に関する書類等を準備し、地域の商工会・商工会議所窓口に提出の上「事業支援計画書」の交付を受けてから申請という流れになります。
また、作成する計画書の内容は一定の様式に基づいて「自由記述」形式になっており、A4で最大計8枚程度までとされています。
一方、デジタル化・AI導入補助金は提出が必要な書類も少なく、基本的にオンライン入力で申請が完結するようになっており、入力内容も非常にシンプルに設計されています。
また、申請時は「IT導入支援事業者(後述)」の支援を受け、連携して手続きを行うスキームになっています。
デジタル化・AI導入補助金の対象者:中小企業・小規模事業者等
デジタル化・AI導入補助金(IT導入補助金)における「中小企業・小規模事業者等」とは、基本的には「資本金規模」と「常時使用する従業員数」で定義されており、いずれか一方が基準以下であれば対象になります。
例えば、小売業であれば従業員数50人以下、サービス業であれば100人以下、もしくは両業種との資本金が5,000万円以下であれば申請対象になります。
また、補助金で対象外になることが多い医療法人や社会福祉法人、一般社団法人なども対象となっており、幅広い事業者の方にご利用いただけます。
デジタル化・AI導入補助金は何に使える?:対象ITツールの概要
デジタル化・AI導入補助金(IT導入補助金)で申請できるITツールは、主に以下のようなものです。
※インボイス枠(電子取引類型)、セキュリティ対策推進枠については、ここでは割愛します。
- 通常枠:プロセス要件を満たし、労働生産性の向上に資する幅広いITツール
- インボイス枠(インボイス対応類型):「会計・受発注・決済」いずれかの機能をもつITツールと、その利用に必要なハードウェア(PC・タブレット・レジ・発券機等)
インボイス枠(インボイス対応類型)は、インボイス制度に対応した企業間取引のデジタル化を推進することが目的となっており、それに役立つ3機能を持つツールが対象となっています。
デジタル化・AI導入補助金はいくらもらえる?:補助額・補助率
補助額・補助率は、申請枠とITツールが対応する「業務プロセス」の数により異なります。
- 通常枠
1プロセス以上:5万円~150万円未満、補助率1/2以内
4プロセス以上:150万円~450万円、補助率1/2以内 - インボイス枠(インボイス対応類型)
会計・受発注・決済のうち1機能:下限なし~50万円、補助額3/4(小規模事業者は4/5)
会計・受発注・決済のうち2機能以上:下限なし~350万円、補助率約2/3(補助額50万円までの部分は3/4または4/5、それを超える部分は2/3)
「業務プロセス」は、デジタル化・AI導入補助金(IT導入補助金)の「ITツール登録要領」上で定められていますが、「顧客対応・販売支援」「決済・債権債務・資金回収」など、様々な業務の種類を分類したものを1つの「業務プロセス」としてカウントしています。
ITツールがどの業務プロセスに対応しているかは、ITツールを提供するIT導入支援事業者がツール登録をする際に申請し、決まります。
ご自身の申請に対する補助額がいくらになるかは、デジタル化・AI導入補助金(IT導入補助金)公式サイトのシミュレーターで概算で算出できます。
デジタル化・AI導入補助金はいつ入金?:確定検査後約1か月
補助金が採択されて補助事業を完了・報告すると、事務局がその事業が適切に行われたかを検査します。
これを「確定検査」と言います。
この確定検査の後に補助金額が確定し、補助金が交付(入金)される流れになっています。
補助金が交付(入金)されるまでの期間としては、確定検査後1か月前後になることが多いです。
デジタル化・AI導入補助金の主な注意点
ここまでデジタル化・AI導入補助金(IT導入補助金)のメリット等を説明してきましたが、申請のハードルが低く便利な制度である反面、注意事項もあります。
契約・導入は採択されてから
実際にITツールの契約や導入に着手することができるのは、申請が交付決定(採択)された後です。
交付決定前に発注・契約・支払い等を行った場合は、補助金を受け取ることができなってしまいますので注意しましょう。
対象になるのは「IT導入支援事業者」が提供するITツールだけ
補助対象となるITツールは、デジタル化・AI導入補助金(IT導入補助金)事務局に登録されているITベンダー・サービス事業者=IT導入支援事業者が、事前に審査を受けて登録しているツールに限定されます。
申請したいと考えているツールが上記に該当するか、事前に確認しておきましょう。
ご希望のツールによっては、当法人からIT導入支援事業者をご紹介することも可能です。
補助金交付後に「効果報告」が必要
デジタル化・AI導入補助金(IT導入補助金)は、補助金交付後にも、ITツールを導入した効果等を報告する義務があります。
とはいえ、こちらの手続きも他の補助金に比べると非常にシンプルになっています。
ただし、通常枠(4プロセス以上)については、申請時に提出した賃上げ目標の達成が必須になりますので、注意が必要です。
デジタル化・AI導入補助金の手続きの流れ
デジタル化・AI導入補助金(IT導入補助金)の手続きの大まかな流れは、以下の通りです。
- 交付申請
- 審査
- 交付決定通知(採択)
- 事業実施(契約・支払い・ITツール導入)
- 事業実績報告
- 補助金額確定、交付
- 事業実施効果報告
デジタル化・AI導入補助金の採択率
これまでのデジタル化・AI導入補助金(IT導入補助金)の年度ごとの採択率は以下の通りです。
・IT導入補助金2021:59.2%
・IT導入補助金2022:73.9%
・IT導入補助金2023:75.9%
・IT導入補助金2024:69.9%
・IT導入補助金2025:43.9% ※7次締切分までの途中経過
上記は年度ごとの全体の採択率となりますので、申請枠ごとの採択率などの詳細はこちらの記事をご覧ください。
G1行政書士法人では、2017年のIT導入補助金開始以来、様々な申請枠で累計4,500件超の申請サポートを提供して参りました。
当法人でサポートさせていただいた採択事例は、当サイト「採択事例集」にも一部掲載しております。
デジタル化・AI導入補助金FAQ
お客様からよく頂く質問とその回答を紹介します。
Q.デジタル化・AI導入補助金はパソコンやタブレットだけでも申請できすか?
A. できません。対象ソフトウェアの利用に必要なもので、一緒に導入する場合にのみ申請可能です。
Q.デジタル化・AI導入補助金の申請費用はどれくらいですか?
A. 申請に関するご相談や手続きサポートなどにかかる費用はご依頼先によって異なりますが、G1行政書士法人では、補助金の申請者様から直接費用をいただくことはございません。
その他の質問等につきましては、以下のページもご覧ください。
まとめ
今回は、デジタル化・AI導入補助金(IT導入補助金)のポイントを端的にお伝えしました。
聞き慣れない単語等も多く、一から情報を集めようとすると理解に相当な時間を要しますので、この記事が要点把握の一助になれば幸いです。
「デジタル化・AI導入補助金の大枠が理解できたので、さっそく詳しい相談をしたい!」という方は、G1行政書士法人までお気軽にご相談ください。
デジタル化・AI導入補助金(IT導入補助金)累計4,500件超の実績とノウハウで、全力でサポートさせていただきます。






