日本の医療業界は、最新の医療技術や治療法が導入されているため、医療の質が向上しており、高齢化社会の進行もあって需要が増加しています。一方で、医師や看護師の数が不足しており、特に地方の医療施設や医療従事者の数の減少から地域格差が広がっている状況や、医療従事者の労働環境の問題から離職率が高まっているなど、様々な課題を抱えている業界です。
当サイトを運営するG1行政書士法人が小規模企業や個人事業主からよくお伺いするのは、IT導入時における「資金面」「人材面」「情報発信面」での課題ですが、IT導入補助金を活用すれば導入費用を削減でき、また、補助金申請・各種報告から導入後の運用まで、同じIT導入支援事業者から支援も受けられるため、ITに関する知識が少ない方にもおすすめです。
ITツールの販売をしている企業にとっても、IT導入補助金は大きな魅力です。IT導入支援事業者/ITベンダー登録をすれば、営業時に補助金活用の提案ができ、顧客の導入意欲が高まることも期待できます。
このページでは、当法人が実際にサポートし採択された事例をもとに、IT導入補助金の活用例をご紹介します。
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医療業のAIチャット導入採択事例
IT導入補助金2024を活用した事例を紹介していきます。
今回は、事務員数が限られているため、メインの問い合わせ経路である電話対応に課題を感じている事業者様が、問い合わせ対応工数の削減および即時対応、人的ミスの抑制に取り組むために、IT導入補助金を活用してAIチャットボットを導入された事例です。
業種:医療業
従業員数:15人
事業年数:5年超
直近の収益状況:営業黒字
事業上の強み
アットホームで通いやすいクリニックを運営されていながら、実際に診察する医師をはじめとして、スタッフには長い実績と抱負な知見を持つ人材を雇用しているため、患者様からの信頼を勝ち取っている事業者様です。
事業上の強みポイント
バス停や電車などの公共交通機関から近く、通りに面していることから車での来院も容易で、どのような方でも簡単にアクセスできる立地であり、院内はアットホームな雰囲気を作るよう心掛けているため、不安を抱えて来院される患者様から評価を得られています。
また、診察する医師をはじめとして、看護師、臨床検査技師など実績と豊富な知見を持った人材揃えているため、立地や雰囲気だけでなくクリニックとしての実力も高水準を実現しており、患者様からの信頼を積み重ねています。
導入目的
問い合わせ対応の効率化と即時対応のために
自動応対可能なAIチャットの導入
課題内容
事務員数が限られているため、メインの問い合わせ経路である電話に即時対応できないケースがあり予約機会を逃している点や、予約日時変更も電話の受け付けがメインで非効率な点、診療時間の確認だけの簡単な入電が多いなど、電話周りの対応が非効率で工数過多という課題に悩んでいらっしゃいました。
AIチャットの導入で解決できる課題ポイント
AIチャットを導入する事で、チャットボットによる自動応対ができるため、問い合わせへの即時対応が可能となり、受け答えの誤りや対応漏れといった人的ミスも解消できますので、人手不足によるこれまでの問い合わせ対応課題を解決するとともに、ムラのない患者対応が可能になります。また、電話対応工数の削減により予約機会を増やせるようになるため、売上と労働生産性の向上に期待ができます。
【その他、医療業界のお客様からよく聞くお悩み・課題例】
- 医師や看護師の数が不足している。
- 医療従事者の過酷な労働環境が問題となっており、医療従事者の離職率が高まっている。
- 都心部と地方の地域格差が広がっている。
- マイナ保険証による「オンライン資格確認」のシステム導入やカルテの電子化など、様々な環境のデジタル化が求められている。
課題解決内容
上記のように、メインの問い合わせ経路である電話対応業務に課題意識を持っている状況でしたが、『問い合わせ対応のデジタル化(DX化)推進による患者の傾向把握の高精度化と、業務効率化が生み出す患者への即時対応及び品質向上に伴う売上の最大化』という目標実現と課題解決に向けて、IT導入補助金を活用しAIチャットの導入に取り組むことになりました。
AIチャット導入のポイント
AIチャットを導入することで、お客様は電話をしなくても問い合わせ内容を解決できる環境になるため、受電件数削減によるスタッフの負担軽減や即時自動応対、24h問い合わせ対応可能になるなど、業務効率化を図ることができます。また、チャットの履歴はデータとして残るため、お客様のニーズや問い合わせ内容の傾向など集計、分析も可能になりますので、活用することで、問い合わせ課題の解決だけでなく集客や売上増加、労働生産性の向上にもつなげていくことができるツールです。
今回のIT導入支援事業者様について
G1行政書士法人では、IT事業者様からのご依頼を受け、申請する事業者様にヒアリングを行い、より採択につながる申請内容の作成を行っております。
今回のITベンダー様は、以前より様々なツールでIT導入支援事業者として活動されており、今回はITツール登録などの事前手続きサポートから申請内容の作成までサポートさせていただきました。「自分では聞き出せなかった課題やニーズを引き出してもらえて、毎回的確な申請内容を作成してもらえている」と嬉しいお言葉もいただいており、継続して申請内容作成やサポートをお任せいただいております。
まとめ
こちらの事業者様は、好立地・アットホームな雰囲気とともに、高水準な医療スタッフを揃えたクリニックとして地域の患者様から信頼を積み重ねていますが、限られた事務員での電話周りの対応が非効率かつ工数過多になっており、予約機会も逃しているという課題の解決に向けて、AIチャットを導入するためにIT導入補助金を活用した事例をご紹介しました。
今回の取り組みにより、受電件数削減によるスタッフの負担軽減やAIチャットによる即時自動応対、24h問い合わせ対応などの業務効率化を図っていき、売上増加と労働生産性を向上させていくことで、スタッフの給与や賞与、福利厚生として還元していきたいとおっしゃっていました。
G1行政書士法人では、IT導入補助金を利用して事業の拡大や安定化、新事業の立ち上げに取り組みたい企業様と、IT導入支援を行うITベンダー様をつなぎ、補助金採択に向けて申請サポートを提供しています。4,500社以上の採択事例を基に、分かりやすくご説明やサポートをさせていただきますのでお気軽にご相談ください。