IT導入補助金のIT導入支援事業者(ITベンダー)と申請者をサポート

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IT導入補助金【採択後の事業者情報変更】手続きのしかた

IT導入補助金【採択後の事業者情報変更】手続きのしかた

IT導入補助金を申請した後、情報が変わったけどどうすればいいの?と疑問に思っている方もいるのではないでしょうか。

IT導入補助金では、採択された後も実績報告や効果報告などの手続きが必要ですが、申請した情報に変更があったのにそのまま放置してしまうとその後の手続きに支障が出るケースがありますので、情報変更手続きは速やかに行う必要があります。

今回は「IT導入補助金2023(前期)」の情報を基に、情報変更手続きについて解説していきますが、IT導入補助金2023(後期)およびIT導入補助金2024においても申請マイページのメニュー配置が違う程度で、手続き方法や流れは同じです。

IT導入補助金の事業者情報変更手続き

IT導入補助金の情報変更は、変更となる情報の項目によって、手続き方法や資料提出の有無などが変わってきますので、それぞれ解説していきます。

申請マイページ上の編集で変更が可能な情報

担当者の変更などにより、以下のような情報を変更したい場合は、申請マイページ上で情報編集するだけで、手続きが可能です。

  1. 担当者部署名
  2. 担当者氏名
  3. 担当者氏名(フリガナ)
  4. 担当者連絡先(電話番号)

手続き方法

申請マイページにログイン後、左サイドバー「申請者メニュー」の中にある「情報変更(申請不要)」から編集することできます。

引用:IT導入補助金2023(前期)実績報告の手引き

事務局への申請が必要な情報

法人/個人事業主ごとに、以下の情報を変更する場合は、事務局への情報変更申請が必要となります。

情報の変更理由や項目によっては資料の提出が必要となり、事務局審査を経て変更されます。

法人

  1. 事業者名(法人名)※
  2. 業種コード
  3. 本店所在地 ※
  4. 資本金 ※
  5. 従業員数
  6. 代表者の役職・氏名 ※
  7. 代表電話番号
  8. 担当者メールアドレス
  9. 担当者携帯番号
    ※印は、変更後の履歴事項全部証明書(3か月以内のもの)の提出が必要

個人事業主

  1. 屋号・商号
    ※変更後の屋号・商号が確認できる資料(名刺やチラシ、ショップカードなど)の提出が必要
  2. 業種コード
  3. 現住所
    ※変更後の住所が確認できる運転免許証または住民票の写し(3か月以内のもの)の提出が必要
  4. 事業所所在地
    ※変更後の事業所所在地が確認できる資料(名刺やチラシ、ショップカードなど)の提出が必要
  5. 従業員数
  6. 代表者役職
  7. 代表電話番号
  8. 担当者メールアドレス
  9. 担当者携帯番号

手続き方法

申請マイページにログイン後、左サイドバー「申請者メニュー」の中にある「情報変更(申請あり)」から申請することが可能です。

引用:IT導入補助金2023(前期)実績報告の手引き

事務局審査によって、不備や確認事項の差し戻しとなる場合もありますので、進捗は確認するようにしましょう。

また、情報変更手続きについてはIT導入支援事業者を経由しませんので、別途、IT導入支援事業者にも情報変更の共有を行うようにしてください。

個別の手続きが必要なケース

以下のようなケースでは、どのような手続きをすればよいか、公式サイトや手引きなどで情報が公開されていません。

  • 個人事業主として事業運営していたが法人化した
  • 法人の代表者が変わった

そのため、このようなケースに該当する場合は、まずはIT導入補助金の事務局へ電話連絡を行い、変更となった内容を報告するようにしてください。

状況や内容に応じて、事務局から必要な手続きの案内がありますので、基本的にはその指示に従って個別に手続きを進めていく形になりますが、概要は以下に記載していきます。

GビズIDを新たに取得する

個別の手続きが必要なケースとしてあげた変更の場合、まずは元々使用していたGビズIDとは別に、新たなGビズIDを取得する必要があります。

この記事を参照されている方は、すでにIT導入補助金を利用しており、一度はGビズIDを取得したことのある方が大半だと思いますが、GビズIDを取得する際に「印鑑登録証明書または印鑑証明書」を提出したと思います(もしくはマイナンバーカードを利用)。

GビズIDは代表者に紐づいたIDとなっており、言い換えると「印鑑登録証明書または印鑑証明書(もしくはマイナンバーカード)」ごとのIDです。

個人事業主の場合は、地方自治体に登録した個人の実印の印鑑登録証明書(またはマイナンバーカード)、法人の場合は、法務局に登録した代表者印の印鑑証明書(またはマイナンバーカード)で法人ごとに登録するものですので、代表者や法人が変わらない場合でも、以下の表にある各事業者が提出すべき「印鑑登録証明書または印鑑証明書」は全て違うということになります。

 

事業者

代表者

必要な印鑑とその証明書

①     

個人事業

Aさん

Aさんの個人印の印鑑登録証明書

②     

abc株式会社

代表取締役 Aさん

Aさんの代表者印の印鑑証明書

③     

代表取締役 Bさん

Bさんの代表者印の印鑑証明書

④     

いろは株式会社

代表取締役 Aさん

Aさんの代表者印の印鑑証明書

⑤     

代表取締役 Bさん

Bさんの代表者印の印鑑証明書

個別の手続きが必要なケースとしてあげた例も、それぞれ上記の表に当てはまります。

・個人事業主として事業運営していたが法人化した

① → ②に当てはまり、②abc株式会社の代表取締役としての、Aさんの代表者印の印鑑証明書(またはマイナンバーカード)によって、GビズIDの取得が新たに必要となります。

・法人の代表者が変わった

② → ③に当てはまり、③代表取締役Bさんの代表者印の印鑑証明書(またはマイナンバーカード)によって、GビズIDの取得が新たに必要となります。

GビズIDの新規取得には通常1~2週間ほどの期間を要しますので、早めに取得手続きを行うようにしましょう。

GビズIDについては、当法人の下記の記事も参照ください。

【GビズIDとは?】取得方法や種類・ログイン方法を解説!

IT導入補助金のGビズIDを付け替える

IT導入補助金事務局への連絡と、新たなGビズID取得が完了したら、次はGビズIDの付け替え申請です。

IT導入補助金の手続きで使用している申請マイページはGビズIDに紐づいていますので、新たに取得したGビズIDへ紐づけを変更する手続きが必要となります。

GビズIDの付け替え申請はWEB上での手続きとなりますが、そのURLなどはIT導入補助金事務局から個別に案内されるメールに記載されていますので、そちらをご確認ください。

なお、GビズIDの付け替え申請にあたっては、以下のような情報の入力・添付が必要です。

  • 対象の交付申請情報(交付申請番号や事業者名など)
  • 付け替え先GビズIDの情報(事業者名や法人番号、連絡先など)
  • 変更理由(1,000文字以内)
  • 変更後の履歴事項全部証明書(3か月以内のもの)の添付

また、例としてあげたうちのひとつ、「個人事業主として事業運営していたが法人化した」のような、別人格のGビズIDへ付け替えを行う場合は、「補助事業の引継ぎに関する事由報告書兼誓約書」も併せて添付して提出が必要となります。

「補助事業の引継ぎに関する事由報告書兼誓約書」はWord文書で、付け替え申請URLと同様に、IT導入補助金事務局から案内されるメールにリンクが記載されていますので、そこからダウンロードして文書作成してください。

GビズIDの付け替え申請も事務局の審査が入り、入力内容や添付資料の不備、確認で差し戻しとなる場合もありますので、完了となるまで注意してください。

必要に応じてその他の情報を変更する

GビズIDの付け替えが完了したあとは、その他に変更が必要な情報がないか確認のうえ、必要に応じて、前述した情報変更手続きを行ってください。

まとめ

本記事ではIT導入補助金の事業者情報変更について解説しました。

IT導入補助金は、採択後も申請マイページを使用して実績報告や効果報告など所定の報告が必要となり、それらの手続きには提出期日が設定されています。

提出期日間際になってバタつくことがないよう、申請情報に変更があった場合は、都度早めに情報変更手続きを行うようにしましょう。

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G1行政書士法人では、IT導入補助金の開始当初から申請サポートを行っており、本記事のような、申請前後に関するノウハウを蓄積していますので、申請者やIT導入支援事業者の皆さまの一助になることができればうれしく思います。

補助金申請やWEBに関する知識と、事業計画書作成など行政書士法人としての知識を活かして、累計採択数4,451件、2023年の採択率は91.6%となっていますので、IT導入補助金を活用したい事業者の方や、IT導入支援事業者として活動したいツール・サービスベンダーの方は、ぜひお気軽にお問い合わせください。